りんごは昔から 病気の予防や治療に用いられています。
りんごに含まれる成分で、病気の予防・治療などに効果のあるものとして
[1]カリウム [2]食物繊維 [3]有機酸(りんご酸、クエン酸) [4]ビタミンC
などがあります。
りんごの医学的効果としては、高血圧症、動脈硬化症、むし歯、胆石症、貧血、胃腸障害、大腸がんの予防などがあげられます。
胃腸障害
胃液の酸と赤血球の量を増やす効果があり、胃腸の調子を整えてくれます。胃カタル、胃炎などの酸の少ない人にも、りんご果汁をお勧めします。 酸が増し、胃液の分泌を進め消化作用が良くなります。
高血圧症
りんご1日3個以上食べている人は血圧が低いといわれています。 これは、果実中にカリウムが多く含まれているからです。 カリウムはナトリウム、つまり食塩を体外に排出させる作用があります。
⇒ 脳卒中や高血圧症を予防してくれます。
むし歯
欧米ではりんごを「自然の歯ブラシ」と呼んでいます。りんごを食べるとむし歯が少なくなったとの報告があります。りんごを丸かじりすると、歯ぐきも丈夫になり、噛むことで唾液の分泌もよくなり、虫歯や歯肉炎などの予防効果が期待できます。
貧血
りんごの果汁は胃液の分泌を高めることにより鉄の吸収を高め、またりんご酸などの有機酸が含まれているので鉄の吸収を高めて貧血の予防・治療に効果をあげています。妊娠時の貧血予防にも、ぜひりんごジュースをお役立てください。
動脈硬化
りんごの繊維5〜15gを1日3回、食前に6ヶ月間投与したところ、血液中の総コレステロールが減り、動脈硬化を抑制するたんぱく質が増えたという実験の結果がでています。
胆石症
胆石症とは、胆のうや胆道の内側に石ができるものをいいます。りんご繊維の粉末を使った実験で、胆汁酸の代謝・排泄が良くなり、胆石症の予防ができることがわかっています。
大腸がん
大腸がんにかかった人の食生活は、食物繊維が少ないと報告されています。また、がんの発生を促する食品あるいは発がん性物質が、大腸を通る時間が長ければ長いほど発生する危険が高くなると言われています。
⇒ りんご繊維を食物と一緒に食べると、食物の腸の通過時間が短くなり、繊維が便を軟らかくし、快便へと導いてくれます。幅広いりんご繊維の効能は、おもにりんごに含まれるペクチンの働きによります。ペクチンは腸内の悪玉菌を減らし、ビフィズス菌や乳酸菌を増やし、整腸作用を助け、大腸がんの発生を抑えます。
また、ペクチンはりんごの皮の部分に多く含まれているので、りんごの丸かじりをお勧めします。